2017年4月17日月曜日

脳のはたらき①「はじまりは『記憶』から」


 自己啓発のために、脳のはたらきに関する本を数冊ほど読んだ。けれども、その内容さえすぐに忘れてしまいがちなので、まとめておこうと考えた。

《「記憶する」ためになまえをつける

 脳の様々なはたらきの基本になっているのは「記憶」。くり返し何度も思い出すことが、記憶を長くとどめておく方法。すぐに忘れてしまう記憶と、いつまでも消えない記憶の違いは、印象の強弱ではなくて、思い出した回数の違いにあるらしい。
 さまざまな記憶の中でも、体験したことがらの記憶が最も心に残りやすい。「体験」では、できごとの内容だけでなく、「ドキドキした」や「悲しかった」などの心の動き、周りの風景や音やにおい等もいっしょに記憶される。

 体験を長く記憶にとどめ、時どき思い出せるようにするためには「なまえ」をつけるのが効果的。「夕焼け」というなまえから、一面に赤くそまった空の色や、友人と交わした別れのあいさつ等の記憶が呼び起こされる。
 ただし、りんごやミカンなど「モノ」のなまえは分かりやすく覚えやすいが、モノでない「事柄」のなまえは分かりにくいと同時に覚えにくい。また、分かりやすいはずの「モノ」のなまえも相手が自分と同じ意味で使っているとは限らないので、注意が必要。

 さらに、知らないなまえを聞いた時に、はじめはその意味を知りたいと感じるが、現代のように新しい言葉が次々と出てくる時代には、一つひとつ確かめることができなくなる。その上「たぶん、こんな意味だろう」と思って使っても会話の成り立つことが多いので、しだいにきちんと知ろうとしなくなり怠けぐせがついてしまうことにも注意が必要。

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