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《楽園追放》
最初の人類、アダムとイブはエデンの園に住んでいました。そこはチグリス川とユーフラテス川の上流にある楽園です。ふたりは何の不足もなく楽しい毎日を送っていましたが、ある日蛇にそそのかされて「知恵の木の実」を食べてしまいました。それは、神様から「食べてはいけない」と禁じられていた木の実でしたので、ふたりは罰として楽園を追放されてしまいます。
「禁」の字の由来は、神様がエデンの園の「林」にある木を「示」して、「この実を食べてはいけない」と禁じたこと、と村山秀太郎氏の「よくわかる中東の世界史」(中経出版)の中に書かれていました。うまい!
楽園を追われたアダムとイブは、ひたいに汗を流しながら大地をたがやすくらしを続けました。はたらきづめにはたらき、しだいに子孫の数も増えていきました。この頃の主な産業は農業と牧畜だったようです。しかし、この人類の祖先たちには悪事をはたらく者が多かったので、とうとう神様から見放されてしまいました。神様は人類を、洪水で滅ぼしてしまうことにしたのです。
清らかな生活をおくっていたノアの家族だけは、命を救われ洪水の後の新しい人類の祖先になりました。神様のおつげを聞いて大きな船をつくり始めたノアの家族を、近くの人々は笑い者にしました。誰も彼らの言うことを信じません。
ノアと3人の息子で4人、それぞれに妻が4人。合わせて8人が口をそろえて洪水の到来を伝えたので、「船」には「八」と「口」があると、村山先生が先ほどの著書のなかで書かれています。なるほど!
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