2019年2月8日金曜日

中学理科のどっちだっけ①「維管束」「雄花と雌花」


 理科の勉強の中には、紛らわしくて覚えにくいことがらがいくつかある。その解決にすこしでも役立てればいいかな、と考えました。「くだらない」と怒らないでください。




◯ 風力の記号
「クイズを出します。①は口です。」
「②は何でしょう?」「中です。」
「③は何でしょう?」「虫です。」
「④は何でしょう?」「風です。」
「残念。上の線がありません。」

「こうして見ると、風という字は、天気図の記号が元になってできているのがわかりますね。」「矢羽根の向きを、思い出す参考にしてください。」


◯ 日の出の方角
「太陽は西から昇る」と答える人が多くいます。某アニメ主題歌の影響と思いますが、自宅や学校で東西南北がどちらの方向になるか、答えられない人もよく見かけます。

・「東」という字は、山のうえの木と日の出の太陽が重なっているようすを表しています。
・東西南北のなかで、一番わかりやすいのは南です。お昼に太陽のある方向です。東西がわかりにくいので、「南を向いて左手の方向が東」と、知らない土地を旅することが多かった忍者の巻物には書かれていたそうです。南を向いてだり側ががしです。まちがって、ぎ側がなみ、と覚えないようにしましょう。

◯ 師管と道管
・「東」は「木」+「日」ですが、その木を切り倒したら、切り株が残りました。外側から、空→師管→道管と、ソラシドの順にならんでいることが最近の研究でわかりました。
・カブトムシなどが集まる樹液には、光合成で作られた糖分がふくまれており、師管から樹皮に染み出したものだそうです。これを知っておくと、「師管=樹皮側」も思い出せそうです。
※すべての樹液が師管からしみ出ているわけではありません。が、カブトムシのなめる樹液は師管から出てきたものだそうです。

・道管は「水道管」で覚えやすいですが、師管はどうして「師」なのでしょう。元々は「篩」の字を使っていて、「ふるい」と読みます。
 「ふるい」とは、編目を使って小石や砂を選り分けるための道具です。台所で、小麦粉をふるったり砂遊びで使ったりしたことがあるかも知れません。
 師管は、細胞と細胞の境目に小さな穴がたくさんあり、互いにつながっています。その細胞壁にあいた穴のようすが「ふるい」に似ているので、この名前になりました。一方、道管では、細胞の境目のしきりが完全になくなっていて、細胞自体はすでに死んでいます。

・葉脈では、上に道管、下に師管が配置されています。ドの下にシなので、音階のとおりですが、茎のソラシドと混乱しそうです。
 ビルでは、屋上に水のタンクがあることから、「水が上」と覚えている人もいました。
 ネットで見つけた、裂けるチーズでの実験が分かりやすいと思いました。


◯ ゼニゴケの雄株と雌株
 カサのような部分で精子や胞子をつくります。このカサが、雄と雌を見分けるときの手がかりです。私は、雌の方をおしゃれに感じるので、その感覚をもとに決めています。



 カサの部分が柄で持ち上げられているので、胞子や精子を遠くに飛ばすのに役立ちます。雄のカサは周りがそり返っていて、雨水がたまると精子が出てきます。そして、雨水のしぶきといっしょに飛び散り、雌のカサまで移動して受精します。
 雄のカサのプールのようなはたらきを知っておくと、雄株と雌株を見分ける手がかりになりそうです。

◯ マツの雄花と雌花


花粉のうは、いかにも袋の形なので、雄花の良い目印です。
 まん中に雌花が立って、雄花が周りを取り囲んでいるようすは、雄しべが雌しべを取り囲んでいるのと同じです。
松かさのウロコは受粉のときにも開くそうです。

 ちがいは、雄しべが取り囲んでいるお姫様は、窓の無い塔の中にいて、姿を見せないのに、マツのお姫様は外から姿を見られるようになっていることです。しかも、正確には「雌花の集まり」なので、お姫様(胚珠)の数もかなりになります。

 数が多いのは、こん虫の力を借りずに受粉をしているからでしょう。そのため、花粉には空気袋があって、風の力だけで遠くまで飛べるようになっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿