2020年3月5日木曜日

デジ単の自作

 今は、動作が不確実になり使用の機会が減ったが、以前は、中古で手に入れたシグマのDP2Sというデジカメを愛用していた。他社と異なる、独特な撮像素子による画質に定評があり、本ブログの写真はこのカメラで撮影したものが多い。
 レンズ交換ができないのに、ズームやマクロ撮影の機能がなく不便を感じたので、ネットで知った「デジ単」を自作することにした。デジ単とは「デジタルカメラ+単眼鏡」のことで、単眼鏡(望遠鏡)にカメラを押しあてて撮影すると考えれば良い。


 単眼鏡をプラスチック製の筒に差し込んだ後、糊つきのスポンジをロールケーキ状に巻きつけてソース容器に固定した。
 カメラとの接続には、レンズフィルターなどを取り付けるための別売部品を使用した。HA-11はこのカメラの兄弟機種用の器具だが、本機にも流用することができた。「空気入れ」と「ソース容器」は、どちらも100円ショップで内径の合うものを探し、CDの板はカメラと単眼鏡のレンズがぶつからないために挟んだ。

シグマDP2s(左)とデジ単取り付け後(右)
 単眼鏡の焦点リングを回して、おおまかにピントを調節しておくと、あとはカメラがオートフォーカスで像を結んでくれる。ただし、手ブレ補正機能はないので、撮影には三脚が欠かせない。
 4隅にケラレが見られ周辺の画像が流れる等、不十分な点もあるが、光軸はほぼ中心にあるようで、植物などの接写を楽しむのには満足のできる性能だった。










0 件のコメント:

コメントを投稿