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若くして剣道の七段を取得した人からこんな話を聞いた。段審査を目指して稽古をしているときに、地元の先生から「遠くから攻めようとして無理をしている。相手にあと一寸(約3cm)近づいて、技を出した方が良い。」とアドバイスを受けた。
学生時代の恩師が隣の県におり、大切な試合などの前にはいつも教えを受けていたので、今回も審査の前に訪ねて稽古をお願いした。すると、そのときのアドバイスも「あと一寸、相手に近づきなさい。」だったそうだ。
わずか3cmのことについて、同じアドバイスを受けたという話に驚いた。高いレベルの人の技は、親指にも満たない距離の長短に影響を受けるほど緻密なのかと思った。
《 稲 作 》
近くで農業を営んでいる人から聞いた話。
若いころ、父親の田んぼを手伝うのが嫌だった。泥が特に深くて、足が太ももまで沈み動くのも大変だった。文句を言うと、オヤジに「だから良いんだ」と言われた。「根が泥の深くまで伸びるから、少々の日照りでも、うちは米が穫れる」と説明され納得したそうだ。
なるほど。
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