→ 次の関連記事
シダの仲間のヘゴは4mの高さに成長する |
コケ植物には、そのパイプがない。そのため、からだを大きくすることができなくて、全身がずぶ濡れになる雨などのときに、からだ全体で水を吸収している。
だから、湿り気の多い場所で生活していることが多く、ひ弱なイメージでも見られがちなのだが、実は意外にそうでもないのだ。
ブロック塀などでよく見られるギンゴケ |
小さなからだは、乾燥するとひからびて枯れたようになるが、死んでいるわけではなくて水にぬれると元気をとりもどす。南極で1500年間氷づけになっていたコケが復活した例もあるそうだ。
乾燥や寒さなど、植物にとって厳しい環境の場所も、一年中厳しさが続くわけではない。雨の多い時期や短い夏を生かして、コケは大急ぎで成長し子孫を残す。これは、コケのからだが小さいからできることだ。学者のなかには、からだの大きな植物から進化して小さなコケができたのではないか、という人もいる。
0 件のコメント:
コメントを投稿