2018年7月11日水曜日

昭和の子ども

→ 目 次   

◯ チューインガム

 私がまだ小学校に上がる前、祖母とふたりでバスを待っていると、原付バイクで通りかかった父がチューインガムをくれた。今思えば、パチンコの景品だったかも知れない。
 早速、祖母とふたりで食べ始めたが、まもなくして、走り去ったはずの父がまた戻ってきた。「さっきのは、飲んじゃだめだぞ。噛んだら出すんだぞ。」そう教えられたときには、もう二人とも飲み込んでしまっていた。

◯ ライスカレー
 母は農家に生まれ、戦争中に子ども時代を過ごした。戦後の混乱期に娘時代を過ごし、やがて農家の嫁となった。そのため、若い頃は外食の経験もなかったに違いない。
 私が子どものころ、母の作ってくれるカレーには豆腐が入っていた。思うに、みそ汁と同じ工程で調理し、最後だけ味噌のかわりにカレーのルーを入れていたようだ。煮干しの入っていることもあった。

◯ テレビ
 小学生の頃、怪獣ドラマの草分け「ウルトラQ」がはじまった。初回の放送が正月にあり、私は母の実家で親戚の大人たちに混じって見ていた。
 凶暴な怪獣ゴメスに少年と怪獣リトラが立ち向かうストーリー。遂にはリトラがゴメスを倒すが、リトラ自身も息絶えてしまう。ドラマの終わりに「北山トンネルを抜けると小さな墓標がたっています。それはリトラの墓なのです」とナレーションが流れると、見ていた大人たちが一斉に「本当にあった話なんだ」とつぶやいた。

◯ 子どもネットワーク
 小学生のころ、運動会の前日になると、村の子ども達は連れ立って下を見ながら歩いた。道に落ちている馬の糞を探すのだ。いつ頃、誰が言い始めたことかは知らないが、「馬の糞を踏むと足が速くなる」と、みんな信じていた。
 乾燥していて、ワラを固めた煎餅のような感じで不潔感はなかった。間違って牛のを踏むと遅くなる、とも言われていたが、間違う者は誰もいなかった。
 これらの情報源は、すべて年長の子どもである。「あっ、ヘビ!」といって指差すと、指がくさるとも教えられた。「ヘビは死んでも、水に入れると生き返る」など、言い伝えにはヘビに関するものが多かった。やはり、子どもにとってインパクトのある生き物だったのだろう。現在ならゴキブリだろうか。「ゴキブリは台所の神様のお使い」は、最近聞いた冗談。



0 件のコメント:

コメントを投稿