2020年9月7日月曜日

中学理科のどっちだっけ⑦ 電流計を読む

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 液体の体積を、メスシリンダーで測るときは、最小メモリの10分の1まで読みとらなくてはいけない。

 例えば、右の図でカタツムリは、104 ではなく104.0 と読みとるのが正しい。
 もし液面がキリンの場合のように、目盛りと目盛りの中間にあるなら、特別に意識しなくても「112.5」と、最小メモリの10分の1まで読み取れていることが多い。この場合は 112.5 の「5」が「最小メモリの10分の1」の値になる。
 テストでは、液面とメモリがピッタリ重なった図がよく出題される。それは、「.0」まで忘れずに読めるようになったかを確かめるためなので、気をつけよう。

 電流計や電圧計も、メスシリンダーと同じ読み方をすれば良いのだが、単純に「.0」をつければ良いという訳ではないので、ややこしいこれから、順を追って練習しよう。

図a

《図a》
 500mAの―端子が使われているので、右端まで針が振れた時の値は( ① )mAになる。
 だから、この電流計の針は 「150」を指していることになるが、「最小目盛りの 10分の1」まで読まないといけないので、150mAでいいのか、150.0mAなのか、はたまた150.00mAなのか迷ってしまう。
①の答え:500

図b

《図b》

 そんな時は、目盛りと目盛りの間に針がある場面を想像しよう。
 図bのとき、針が示している値は( ② )。そのときの最後の数字「5」がメモリとメモリの間の値、つまり「最小メモリの10分の1」にあたる。
 この場合、「最小メモリの10分の1」まで正しく読み取っている値は、ア〜ウのどれだろうか?・・・答え( ③ )
ア、245 mA
イ、245.0 mA 
ウ、245.00 mA
②の答え:245 、③の答え:ア

 図bの場合、少数点以下の値までは読み取らなくて良いことがわかった。このことは、図aの150にも当てはめることができる。正しい測定値は、次のどれだろうか?・・・答え( ④ )
ア、150 mA  、150.0 mA  ウ、150.00 mA
④の答え:ア

図c

《図c》

 他のー端子が使われた場合を、練習しよう。まず、針がメモリの中間を指している場面を想像し、値を読み取る。
 50mAのー端子が使われているので、メモリの右端(最高値)は 5A、500mA 、50mA のうち( ⑤ )になる。
 だから、図cの電流計が示している値は( ⑥ )。
ア、2.45  イ、24.5  ウ、245
⑤の答え:50mA 
⑥の答え:24.5mA

図d

《図d》

 このときの答え「24.5」は、最小メモリの10分の1までを読み取っていることになるので、同じー端子を使っている図dの値も、それに合わせればOK。
答え・・・( ⑦ )
ア、15 
イ、15.0
ウ、15.00
⑦の答え:イ 


図e

《図e》

 5Aのー端子が使われた場合も、まず、針がメモリの中間を指している場面を想像し、値を読み取る。
 5Aのー端子が使われているので、メモリの右端(最高値)は 5A、500mA 、50mA のうち( ⑧ )になる。
 だから、図eの電流計が示している値は( ⑨ )。
ア、2.45  イ、24.5  ウ、245
⑧の答え:5A 、⑨の答え:2.45A

図f

《図f》

 このときの答え「2.45」は、最小メモリの10分の1までを読み取っていることになるので、同じー端子を使っている図fの値も、それに合わせて( ⑦ )とすればバッチリ。
ア、1.5
イ、1.50
ウ、1.500
⑦の答え:1.50A

《まとめ》
・指針が、目盛りと目盛りの間を指しているときに読みとった値が、最小メモリの10分の1までを読みとった値になる。

※ 日本では、10分の1まで読みとれるように、最小目盛りの間隔を1.0mm以上にすることが、規格で決められているそうだ。すべての器具が、目盛りの10分の1までを正確に測定できる、とは限らない。が、技術の進歩は目覚ましいので「10分の1まで読む」習慣は身につけて損のない事だと思う。

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