2019年8月1日木曜日

中学理科のどっちだっけ⑤「示準化石と地質年代」


 昔の人は、地中から化石の出てくる理由を「昔、神様が創造に失敗した生物を埋めたから」と、考えたそうだ。しかし、
350年前にデンマークの科学者ニコラウス・ステノが「地層は下にあるほど古く、上のものほど新しい」ことを明らかにしてから、地球と生命の歴史について、筋道の通った説明ができるようになった。
 ドラえもんの話の中に、のび太君が裏山で魚の化石を見つけるシーンが出てくる。のび太君は「昔の魚は山に住んでたんだ」と叫んで、笑われてしまうのだが、「のび太君が間違っているとは限らない」と考える人もいるだろう。
 科学者の人たちの判断は「今の生物と形が似ていれば、生活のようすも似ているはず」なので、化石の魚も水中に住んでいた、と考えるのが正しいようだ。

 さて、地層がいつの時代に堆積したのかを示す生物の化石を「示準化石」というが、どれも実際には見たことのない生物なので、なじみがなく覚えにくい。そこで、代表的な示準化石とその地質年代をマンガにまとめてみた。役にたつかな?

《「古生代」編のキャスト 》

フズリーナ:フズリナ
 大きさも形も、米粒のような単細胞生物。石灰質のカラがあり、石灰岩の中に多く見つかる。
蚕幼虫  :サンヨウチュウ(三葉虫)
 コン虫とは異なる種類の節足動物。からだが縦方向の中央部分と右、左の3つの部分に分けられるので三葉虫と呼ばれる。前後方向に、頭・胸・尾の3つの部分に分けることもできる。たくさんの種類があり、体長が1cm満たないものから60cmに達するものもある



《「中生代」編のキャスト 》

いくじなしの竜:恐竜
 化石生物界の大スター。最近は、テレビ等にも羽毛や毛におおわれたカラフルな姿で登場することが多くなった。

アンモ騎士:アンモナイト
 恐竜に負けないくらいに有名な化石生物。カラの直径が10数cmのものが多いが、絶滅前には3mに達する大型のものも現れた。
《「新生代」編のキャスト》

デス、モス、チルス:デスモスチルス
 海岸で生活していた、カバのようなほ乳類。化石の産地として、日本が質、量ともに世界一。
ヒカリ矢 :ビカリア
 長さ10cmくらいの巻貝。デスモスチルスと同じように、海岸で生活していた。中身がオパールやメノウに変化した化石は「月のお下がり(ウンチ)」と呼ばれている。

ナウマン象
 氷河期に暮らしていたやや小型の像。旧石器時代の人類が食料にしていた。


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