2017年6月4日日曜日

Scratchを使った、化学反応式のモデル

 中学生の理科学習の鬼門ともいえる、化学反応式を説明す
るためのICT教材を作ってみた。とはいえ、プログラミングの技術があるわけではないので、初心者向けの言語を検索したら、子ども達のプログラミング学習のために開発された「Scratch」というものがあった。ライブラリーに画像の素材も用意されており手軽だと感じた。
「Scratch」はhttps://scratch.mit.eduのwebページ上で、
簡単に利用できる。オフライン版も用意されているので、ネット環境のないところででも使えるのがありがたい。


 さて、今回は簡単な3本の教材をつくった。1つ目は水の
電気分解を題材に、まずネコのキャラクターが「化学反応式は『化学式』と『→』と『+』と『係数』でできている」と説明をする。

 次に係数を除いた化学反応式と分子モデルが表示され、分子モデルをクリックするとそれぞれが該当の化学反応式の下に移動し配置される。

 あとは、「→」の左右で原子の数が同じになるように、クリックして分子を増やす。と、いうだけのものだが、原子の数を調節する時に水の化学式をH2O2などとしてしまいがちな中学生が多かったので、「分子を丸ごと増やす」ということを印象に残したくて作成した。

 残りの2つも、ほぼ同様の内容で「酸化銀の分解」と「炭
酸水素ナトリウムの分解」を題材にしている。冒頭のネコによる解説がないかわりに、正解を表示した後に分子の画像をクリックすると、それらが移動して新しい物質を構成するようすを見ることができるようにした。
 これら3本に、およそ2日をかけた。試行錯誤しながらだったので、慣れればもっと短時間ですむだろう。すべて、前述のホームページにアップしたので、「habaki」で検索していただければ出てくると思う。よろしければ、ご利用ください。
リンク 水の電気分解   
    酸化銀の分解   

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