2017年12月8日金曜日

制定居合②

目次    

 制定居合を始めてから2年ほどが過ぎた。最近、指導されている内容や、自分なりに確認できた事柄をまとめておこうと考えた。


《刀の握り方・振り方》
◯ 竹刀にくらべて刀は重い。竹刀は親指のつけ根にある筋肉のコブだけで支えるが、刀は小指のつけ根のコブも使い、二つのコブで支えて持たないと取り落としてしまう。


止め手
◯ 刀を振りかぶったときの手は「止め手」。その時、小指から薬指にかけて弛みのあることが大事で、それを締めることで刀を振る。振り終わったときの手は「切り手」。
切り手
 このように「手の内」を次々に変えながら刀を操作するのが、居合の妙味。
◯ 両手で切り下ろす時は、左手の指を締め、右手は添えるだけ。
*振りかぶったときに、右手の肘が外側に曲がるのは、右手で刀を引き上げている証拠。左手で操作すると、右手の肘の角度が変化しない。

《1本目》前
◯ 手がけて、鯉口を切り、刀を抜くまでは一連の動き。手がけたら抜きつけまで、動作が止まってはいけない。
◯ 抜くスピードが一本調子になってもいけない。徐破急を心がける。
* これらは、1本目に限らず全ての技にあてはまる。

* 徐破急は、抜きつけだけでなく、血振りや納刀などすべての動作で心がけるべきことがら。

◯ 膝を立て終わったときには、切っ先だけが鞘の中に残っている状態まで刀が抜けてないといけない。抜き足らないのは、膝を立て始めるのが早いから。

 手がけると同時に膝を立て始めるのではなく、10cmほど抜いてから立て始めるとタイミングが合う。
◯ 抜きつけから頭上に振りかぶるまでの刀は、右手だけで操作する。振りかぶると同時に左手を添え、直ちに切り下ろす。両手でさらに差し上げたり、後ろに振りかぶったりしてはいけない。
◯ 切り下ろす時は、刀が敵に届くように刃先で大きな弧を描く。
◯ 切り下ろした直後に、腕等の筋肉の緊張によって肩の上がっていることがあっても、直ちに緊張を解き、右手の甲が右足の膝頭に触れるくらいの位置に来てないといけない。

《2本目》後
◯ 正面を向いたとき、右足が膝の真後ろまできちんと回っていることが大切。右膝に体重をきちんと乗せることと、回り始めるとき左右の足先から踵(かかと)までをなるべく寄せておくことがコツ。
◯ 回り終わって抜きつけるときに、左足を踏み変えることも大事なポイントの一つ。

《3本目》受流し
◯ 敵の刀を鎬(しのぎ)で受け流すために、柄(つか)は横手で握る。それには、手がけるときに刀を左手で時計回りにねじると上手くいく。
◯ 敵に自分の頭を目がけて打ち込ませるために、頭の位置を立つときも動かさない。そのためには、左足をなるべく自分の近くに踏んで立ち上がる。右膝より前に出さないこと。
また、その時の左足つま先は右に45度(時計の長針が7分の位置)、右足つま先は左に15度(55分の位置)の傾きを保つ。
◯ 敵が自分の左斜め15度の位置にいるつもりで切り下ろさなくてはいけない。45度の3分の1だが、左を向きすぎることが多い。左足の小指と右足の親指を結んだ線が正面を向く程度に抑え、左足を右に引き過ぎない。

◯ 敵を袈裟(けさ)に切り下ろすとき、からだが敵に正対していれば、切っ先は自然に自分のやや左に行く。右手の手首を無理にかぶせるのではなく、両足先や腰が正面に対して15度の角度を保っていることが大切。

《4本目》柄当て
◯ 右膝で敵を制する。からだの向きを変えても、右膝は動かさない。
◯ 左膝を90度回すタイミングで、切っ先を鞘から出す。刃を抜いてしまってから回す人が多い。
◯ 突くときも、小指から薬指にかけてを締める手の内の変化で、冴えを出す。

《6本目》諸手突き
◯ 刀は、道場の床板一枚の幅より外に出さないように意識して操作する。
  正面の敵を突いて振り返るとき、刀は板の上に残しておいて、自分の身体を中心の板から外れるように動かし後ろの敵に向き合うイメージ。
 振り返って踏み出す右足の方向を右斜め前方にすることで、体を中央の刀の位置に戻す。
* 突いた刀を抜くときに、手で抜こうとすると刃が左にぶれる。左肘は伸ばし気味に保ち、からだで抜く。
「突き手」(竹刀を握る時の手の内と同じ)
◯ 抜き打ちから諸手突きまでは、手の内が 止め手→切り手→突き手 と、3段階に変化する。抜き打ちの後、体を寄せるときに右手を「切り手」から「突き手」に変え、右手は添えて左手で突く。「切り手」のまま突くと、剣先が上方向にブレてしまう。
◯ 敵に振り向くときは、「受け流し」なので刃先は下がっているが、切りかかるときには水平より上になってないといけない。
 「切りかかるとき」とは、踏み出している右足が左足と並ぶタイミング。「切り下ろす」のは踏み出した右足に左足を寄せるとき。ただし、あまり大きく寄せると腰が上下するので、足の大きさの半分ほどにとどめる。

《7本目》三方切り
◯ 右の敵は真横にいるのに、斜め前に切り下ろしている。また、真横を切れたときも、刀の軌跡が前方に遠回りしてから右に向かっているので工夫が必要。

《8本目》顔面当て
◯ 顔面当ては、柄を下から突き上げるのではなく、十分上に引きあげて下に打ち下ろすイメージで行う。

《11本目》総切り
◯ 2歩めで手がけ、3歩めで抜き始める。まず、30cmほど前に水平に抜いた後、斜め上に引き上げながら右足を引く。

《12本目》抜打ち
◯ 後ろに下がり、直ちに前に出る。どちらも大きく下がり、大きく出る。下がる距離が不足するのは、慌てて刀を速く抜いてしまうから。大きく下がることをまず念頭におき、抜き急がない。
 前に出るタイミングが遅れるのは、下がったときに上半身が後ろに傾いているから。下がっても体重を足先に残しておくと、直ちに前に出ることができる。
 足幅を大きくすると腰が上下しがちなので、それにも留意すること。

《納刀》
◯ 左手の親指と人差し指が伸びているのはいけない。2本の指を輪にして、中指を鯉口に半分かかるように置き、輪にした人差し指に刃を乗せる。この癖をつけてないと指を切る恐れがある。また、刃先を鞘に入れるときは刀は動かさず左手で鞘を操作して納める。

 未熟なので12本あるうちの前半部分に手間取り、後半部分についてはわずかな指導しか頂けていません。後日加筆できればうれしいです。また、3本目について前稿では「右手首をかぶせ気味にする」と書きましたが、敵に正対できればその必要のないことが分かりました。このような変更も今後さらに出てくると考えられます。ご容赦ください。

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