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右のグラフを見ると、気温35℃の空気は1m3につき約40gの水蒸気を含むことができますが、20℃では約17gになることがわかります。水蒸気の量が限度をこえると、余った分が水滴にかわり、やがて雨となって海に戻ります。
空気が水蒸気を限りなく含むことができないのはなぜでしょう?その限度の量が気温とともに増えるのはなぜでしょう?
海の表面から蒸発した水の粒は、空気中を秒速400〜500mくらいの速さで飛び回ります。ビュンビュン飛び続ける粒もありますし、水面にまた飛び込んでしまうものもあります。
すべての海水が蒸発してしまわずに一定の量を保っているのは、気体に変わる水の量と海水に戻る量のバランスがとれているからですが、水面に飛び込まなくても水蒸気が水に戻る場合があります。
それは、空気中を飛び回っている水蒸気の、粒と粒が衝突した場合です。気温が高く粒にも勢いのあるときは、ぶつかっても飛ぶ方向が変わるだけで、水蒸気のまま飛び続けますが、気温が低いと、ぶつかった粒どうしでくっつき合い、水滴に変わることが多くなります。
しかし、気温さえ高ければ限りなく水蒸気を含むことができるわけではありません。それは、空気中の水蒸気が増えすぎると、粒どうしの衝突も起きやすくなるからです。
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