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週に2回の居合道の稽古を続けて、もう5年ほどになる。正確な所作が要求されるようになり、繰り返し指摘されることがらも増えてきた。根気強く指導してくださる先生に申し訳ないので、記録に残すことにした。
《1本目「前」》
●1本目は、ゆっくり手がける。手がけて、鯉口を切ってもあわててひざを立て始めない。10cmほど抜いてから、立てはじめる。序破急を意識するために、心の中で「スーー」「パッ」と唱え「パッ」で鞘引きする。ひざを立て終わったときには、切っ先だけが鞘に残っている状態にして、「パッ」と抜きつける。
●抜きつけの後、剣先をこめかみに持っていかずに振りか ぶっている。手首を返してから振りかぶる。
●刀を、右手で振りかぶってから切り下ろすときに、左手を添えるのが遅れる。
右手が、頭上で左手の到着を待っている時間をなくす。
●納刀では、剣先から動き始めるように意識することで、残心を示す。
《3本目「受け流し」》
● 刀の抜き始めが早すぎる。
鯉口を切るのは、両手を刀にかけた直後。ただし、まだ抜かない。左足を右膝の内側に踏み出し、立ち上がり始めるときに初めて抜き始める。ただし、敵が迫って来ている状況なので、慌ててはいけないがゆっくりし過ぎてもいけない。
● 敵に正対するタイミングが早すぎる。
刀のきっ先がさやにわずかに残るところまで、からだを横向きに保ち、さや引きと同時に敵に正対する。
また、正対するときに力んで首を傾けるくせがある。受け流す剣の切先が下がり過ぎるので、右手小指を効かせること。
● 袈裟に切り下ろすときの足幅がせまい。
あと半歩、後ろに左足を引く。座り技は、左膝を床につけた時、両膝ともが直角に曲がる足幅でないといけない。切り下ろすタイミングが早いので、足を十分に引かないうちに切り終わってしまう。まず、足を引き始めること。
《4本目「柄当て》
●正面の敵の水月に柄頭を当てるとき、水平に突き出している。やや高い位置を狙うこと。
●ついた後、左足を元の位置に戻すまでは、刀を上下左右に動かさない。左足とからだが正面を向いたときに、はじめて刀が突いた敵のからだから抜けるので、振りかぶるなどの操作が可能になる。これは、八本目・九本目・十本目の突き技でも共通。
《5本目「袈裟切り」》
●切り上げ、切り下ろしの角度が浅い。道着の襟(えり)の角度と同じになるようにする。同様に、切り上げた右手を返すときに、耳に触れるくらいの位置まで手が上がっているかどうかも目安になる。
●手がけて、3歩目をふみ出しながら、20cmほど抜いてから左手で鞘を返し始める。右手で切り上げながら頂点で両手が合うように、左手が右手を追いかける。
《7本目「三方切り」》
●右の敵を切る時、ヘソが前の敵を向いたままになっている。左足の向きを、素早く変えること。踏み込む右足の位置を工夫すること。
●諸手左上段の構えをとるときに、剣先を無造作に上げ過ぎる。剣先を少し静止させておくことで、残心を示す。
●諸手左上段に構えたとき、剣が倒れすぎている。45度以上を保つこと。
《8本目「顔面当て」》
●向き直って、後ろの敵を突くときに、手だけで突いているので体が半身になる。右手を突き出すときに、腰を右にひねり左手は鞘引きすると正対できる。
《9本目「添え手突き」》
●抜き打ちのとき、敵に対して半身になっている。
左足を引いたとき、つま先を開かず敵の方向に向けたままにすると正対できる。その腰を左45度にねじった姿勢で、鞘引きを効かせ抜き打ちする。すると、反動で機敏に突きの体勢をつくれる。突きの体勢は、腰を時計回りにまわし右足を引くのは足の大きさの半分だけ。
ただし、抜き打ちの後、間をおかずに突きにいくと自分の技に自信がないように映るので、初太刀で確実に仕留めていることを確信しながら、あわてずに相手のようすを確かめた後、突きの動作に移ることが肝腎。
●突きのとき、力が入りすぎて剣先をしゃくり上げる「スコップ突き」になっている。力まず、豆腐を突き崩さないように、刀を左手で差し込むつもりで突く。
●突きの後、右に開いた姿勢を戻すのが早すぎる。
左手を刀からはなして鯉口をにぎるまでは、上体も足も動かさない。
●血振りを大きくしようとして、後ろまで振りすぎる。
前に差し出すくらいの気持ちでよい。
《10本目「四方切り」》
●右斜め前の敵を柄の平で打つときの威力がない。しっかり振り上げて打ち下ろす。敵の手の甲を打ち砕いた後、柄頭でみぞおちを突くような気持ちで、体当たりを意識して腰で打つ。
●右斜め前の敵を柄の平で打った後、左斜め後ろの敵に対して「一重身」になるとき、左足を踏みかえていない。
●右後方の3人目の敵を切り、4人目の敵に振り向いた後、脇構えになってから(剣先を下げてから)右足を軸に回りはじめている。
脇構えになるのは、右足を軸にして回ったあと、左足を踏みかえるとき。脇構えになりながら、受け流しに振りかぶる。
《11本目「総切り」》
・最後の水平切りで、刃筋を通そうとして振りが小さくなっている。前方の敵に届かせる意識を持って切る。真横まで
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